見出し画像

〈Special Interview〉日本代表の指導者が語る チームビルディングへの示唆

大会前の予想を覆し、日本を劇的勝利へと導いた二人の名将。
サッカー日本代表を率いた森保一監督と、バスケットボール男子日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチが、世界に誇る日本の強さ、日本代表が世界の頂点に立つために必要なものなどを語る。

Text:Junko Hayashida,Natsuko Sugawara
Photograph:Keisuke Nakamura


森保 一(もりやす はじめ)サッカー日本代表監督
1968年、静岡県生まれ。2017年に東京五輪をめざすU-20日本代表監督に、18年には日本代表監督に就任。22年のワールドカップカタール大会では、ドイツ戦とスペイン戦で日本代表史上初の勝利へと導き、ベスト16の成績を残す。23 年、AFC年間最優秀コーチ賞を受賞。


トム・ホーバス(Tom Wayne Hovasse)バスケットボール男子日本代表HC
1967年、アメリカ生まれ。2017年女子日本代表のヘッドコーチに就任し、21年の東京五輪で日本史上初の銀メダルを獲得。21 年男子日本代表のヘッドコーチに就任。23 年に行われたワールドカップで、48年ぶりの自力でのパリ五輪出場権を獲得。



◆アイデンティティを武器に頂点へ
〝世界で勝つ〟チームのつくり方

自分の力を信じることが
強さへと繋がる

森保 ワールドカップでの勝利おめでとうございます。私も家で観ていて、とても興奮しました。

ホーバス ありがとうございます。サッカーもすごかった。ドイツにも、スペインにも勝って。そのあと野球でも日本は活躍をしたので、結果を出さないといけないプレッシャーをすごく感じました(笑)。

森保 ホーバスさんは長く日本で暮らしていらっしゃるそうですが、外国の方でありながら、どこか日本人のメンタリティを持っているところがすごいと思って観ていました。
世界には最先端の戦術や戦略などがありますが、それを単純に日本に取り入れただけでは、結果に繋がらないと思っていて。その点、ホーバスさんは日本人の良さを引き出しながら、チームづくりをされているとすごく感じました。

ホーバス 僕はNBAでもプレーをしましたが、アメリカも強いところがあれば、弱いところもある。それは日本も一緒です。だからアメリカの強いところと、日本の強いところを僕の頭の中でミックスして、チームづくりをしています。
例えば、アメリカの欠点は全員とは言いませんが、自信を持ちすぎているところ。一方で、日本人は自分の力をあまり信じていない。でも、集中力や忍耐力は絶対に他国よりも強い。それをなぜ信じないのかと選手たちには強く、しつこく言っています。

森保 たしかに「集中!」って言っている姿をテレビで拝見しました(笑)。
でも私も信じるということは、特にチームスポーツにおいては大切だと思います。味方を信じる、スタッフを信じる、そして自分自身を信じることが、絶対に必要です。
そして応援してくれる方々にも「選手を信じることだ」と思ってほしい。

ホーバス よくメディアから、指導者として一番大切にしていることは何かと聞かれるのですが、たくさんあって一番はないんですよ。でも信じる力は絶対に大事だと思っています。それは僕もそうだったから。
バスケットボール界において、NBAは世界のトップリーグで、僕よりも大きく、僕よりも速く、僕よりも強い選手ばかり。でも僕は自分を信じていました。「僕は速くも強くもないけど、でも、できる」と。
だから身長が低い選手がよく「僕は小さいからできない」と言うのですが、僕からしたら、身長は関係ない。身長や速さに劣っていても、信じる心、ハートがあれば、何でもできるんです。ハートが一番大事。
サッカーも同じですよね。信じて、粘って、少しずつプレッシャーをかけていけば、そのうち相手は自信をなくしますし、そうなればチャンスが来る。僕はそういうコーチングスタイルですね。

森保 しつこくや粘り強くという言葉は、私もミーティングで強調して伝えています。やはり、そこが日本人の良さだと思うんですね。ワールドカップのスペイン戦で日本は勝利しましたが、ボールポゼッション率(ボールを保持する時間)は17.7%だったんです。
ワールドカップのあとに、スペイン人で日本の指導者養成にも関わってくれている方に、「本当はスペインのようなサッカーがしたいんですけどね」と理想を語ったら、「えっ? 日本人の良さって粘り強く守ることじゃない?」と言われまして。私たちが強みだと思っていたことが、外国の方から見てもやっぱりそうなんだとうれしく思いました。
ただ、世界を知らず、最初から日本人の良さと言っても、結局は簡単に凌駕されてしまう。世界のトップ基準が何かを知ったうえで、フィジカルモンスター、スピードモンスターに勝てる部分の個人の能力をあげ、さらに日本人の良さであるメンタリティを上乗せして、相手を上回る。それが結果に繋がると考えてチームづくりをしています。

コミュニケーションが
勝利や成長へと導く

森保 我々はワールドカップ前、日本が超えられていないベスト16の壁を破り、ベスト8に進出することを目標にしていました。ところがアジア予選で1勝2敗とつまずき、過去のデータから算出した出場確率が0%になったときがあったんです。
そのときのミーティングで、選手から「目標って何ですか?」と聞かれまして。以前から我々の目標はワールドカップでのベスト8で、そのためにまずは目の前の戦いに勝たなければいけない、今のベストを尽くそうと言っていたはずで、すでに全員の共通認識だと思っていたのに、気持ちの部分に浸透していなかった。やはり常に目標を確認しながら進めていかなければいけないのだと反省しました。

ホーバス そう、しつこく言うことが大事なんです。

森保 それで、僕は2026年まで監督を継続させていただくことになったので、新チームになったときに「目標はベスト8」ときちんと提示したんですね。もちろん心の中では優勝だと思っていましたが(笑)。
そうしたらミーティング後に選手たちが、「本当にこれでいいんですか?」って言ってきたんです。では何を目標にするのかと話し合いをしたら、目標は「優勝」となったんです。

ホーバス それはすばらしい。

森保 一方、日本サッカー協会では2050年までにワールドカップ優勝をめざすと言っていたので、今できるかどうかはわからないけれど、上をめざしてレベルアップしていくことは大切だと思うので、2050年という期間を取っ払ってくださいとお願いをしました。
ブラジルやアルゼンチン、フランスを追い越すために足りないところはありますけど、では勝てないかと言ったら、絶対に勝つチャンスはある。だからこそ選手たちが自発的に、主体的に言ってくれたのはすごくよかったですね。

ホーバス 僕も高い目標をよくつくります。そして合宿が始まると選手全員に「この目標を達成できると信じている?」と聞くんです。すると選手たちは「はい」と言いますよね。自分の口で言ったのだから、メンタルは決まったわけです。
だから、もし途中で誰かが文句を言っても「あなたはもうコミットメントしたじゃないですか」と言います。先ほども言いましたが、選手が目標を達成できると信じられるようにしつこく言うことが大切です。なぜなら、代表チームというのは、短期間で自分たちのプレースタイルをつくらなくてはいけない。その短期間でマインドセットをするためには、しつこく言うしかありません。
それとバスケットボールの場合、強化合宿には20人ほど選手を呼びますが、日本代表に選ばれるのは12人。要するに合宿はトライアウトなわけです。
元々うまい選手だけが集まっているわけですから、まず自分の役割、チームメイトの役割がわからない選手は難しい。そこでの僕の仕事は簡単で、「あなたの役割はこれです。それに集中してください」と言うだけ。自分の役割がはっきりすれば、選手たちは迷いなく自分の仕事に集中できると思っています。
もしかしたら、その役割は自分の所属チームとは違うかもしれない。でも、代表チームに来た以上、そこでの役割を果たすべきです。

森保 そうですね。ただチームスポーツではありますが、僕の場合は個の尊重もしています。戦術や役割を優先しすぎて、個の力を小さくしてしまっては本末転倒。個から始まって組織があるということを考えると、個の力を引き出せて初めてチーム力がさらにあがると思っているので、チームの役割や戦い方は明確に伝えながらも、個の良さを最大限に活かせるように働きかけています。
また個の条件として、フィジカルの強さ、技術力の高さ、メンタルの強さというのもありますが、やはり人と繋がることができる選手であってほしい。
馴れ合うわけではなく、「自分が一番なんだ」という強い個は持ちながらも、仲間のために、チームのために、日本のために戦える、繋がれる能力が必要だということは選手たちにも話しています。

ホーバス スター選手が集まると、所属クラブのスタイルや役割から脱することができない選手がいますからね。

森保 そうなんです。やっぱりチームでやるべき規律が守れるかどうかは大切です。
それと、選手が現状から少しでも成長してもらえるように、さまざまなコミュニケーションは必要です。我々コーチ陣やスタッフが選手に一方的に話すのではなく、選手の状況を聞いた中でフィードバックをしていく。
それはかしこまったミーティングだけじゃなくて、いつでもどこでも、感じたときにコミュニケーションをとって、ポジティブな形に変換できるようにしています。

ホーバス コミュニケーションでいうと、私は挨拶には厳しいです。挨拶しないときは怒るし、私も毎朝みんなに「おはようございます」って挨拶します。
挨拶ができない人は尊敬できないし、尊敬できなければ信じることはできない。すべてが繋がっているんですよ。アメリカ人はそんなに挨拶をしないんですけど、日本に来て、これはとても大事だと思うようになりました。

森保 我々も朝は挨拶から始まります。一列に並ぶわけではありませんが、食事会場で目を合わせて「おはよう」って言う。
挨拶やコミュニケーションは必要ないと考えている人もいますが、スポーツに限らず、人と人が付き合ううえで、一緒に生活をするうえで、挨拶ってすごく大切だということは、いろいろな人にわかっていただきたいと思っています。

ホーバス あと、私のスタイルは「熱い人」なのですが(笑)、普段から選手とコミュニケーションをとっているから、私のパーソナリティもわかっているし、怒っても選手はついてきてくれる。

選手の能力を引き出す
怒り方とは

森保 今「怒る」というワードが出てきましたが、誤解がないように言っておくと僕は代表監督になって4年ですが、1回しか怒ったことはありません。
ワールドカップのコスタリカ戦のハーフタイムで私が怒ったとニュースになり、YouTubeでその瞬間を流されて(笑)。「こいついつも怒ってるんだな」って思われているかもしれないですけど、本当にあのときだけです。

ホーバス 私はたまに怒るよ(笑)。
ただ「お前が悪い!」という言い方はしない。オーストラリア戦で、ポイントガードの河村勇輝に怒ったのは、彼にディフェンスの戦略を伝えて、みんなと共有するように言ったんですね。そこまではしていたのですが、河村自身がその指示を忘れていた。
「僕はあなたに言ったじゃないですか!」と言ったら、彼がちょっと言い訳をしたので、「言い訳しない!」って怒りました。私が選手を怒るのは、努力と集中をしないとき。
ただ、日本代表になるような選手は、みんな努力をしています。だから怒るのはプレーを忘れたとか、集中していないときですね。

森保 そうですね。怒るというよりも「指摘する」のほうが正しい気がします。
人格否定をしたり、自分のストレスをぶつけたりすることはありませんから。起こった現象や、やろうとしたことが正しかったのか、そして自分たちがやろうとしても対戦相手がいるので、その上を行かないと勝つことができない。そういうことができないときには強い口調で選手に訴えかけます。コスタリカ戦のときも、本当に選手たちが100%の力を出していたら勝てない相手ではなかった。それがボールの奪い合いのところで相手に上回られていて。
そこは戦術や技術以前に求められるところで、気持ちの部分なんですよね。もっと覚悟して試合に臨めば我々のほうが勝てるのに、なかなか試合のペースを掴めていなかったので強く言いました。ホーバスさんがおっしゃったとおり、代表に来るような選手たちは怒ったからといって、何かをしたり、モチベーションがあがったりすることはなくて。彼らは努力をしまくって、辛いこと、苦しいこと、厳しいことを乗り越えてきたからこそ代表になれた。怒る必要はないと思っていますし、そういうレベルの選手ではないですよね。

ホーバス そう、代表はすばらしい選手ばかりです。ただ、選手が今の自分の力を過小評価して、これが自分の100%だと思っているときは、「もっとできる」と注意しますね。

森保 もっと上に行くための刺激や指摘というのは必要ですよね。

今日の自分は
ベストを尽くせたかを振り返る

ホーバス 選手たちには波があります。いいプレーのときもあれば、悪いプレーのときもある。ただ、悪いプレーのときに自分のベストを尽くしていたら、それはもう仕方がないことです。だからこそ、自分はベストを出していたのかを振り返る作業が大事になってくる。僕は一般企業で働いたこともありますが、毎晩鏡を見ながら「今日は100%頑張ったか」「自分のベストを出し尽くしたか」と自分で確認していました。寝る前にみんな鏡を見て、「今日は自分のベストを出しましたか?」と問いかけてほしいですね。

森保 そのとおりですね。最善の準備をして、試合に臨んで、ベストを尽くして戦う。その経験ができれば、勝つか負けるかはわからないけど、成長した自分を感じられると思うんです。試合後、成長した自分がいるようにチャレンジしていこうと選手たちに常に言葉をかけています。

ホーバス わかります。今日うまくなりたいと思って少し上達したら、明日のほうが良いバスケットボールができるじゃないですか。うまくなりたい気持ちがなかったら、そこで終わりです。

森保 私は現役時代、海外のチームに所属した経験はないんですけど、代表でプレーをしたことはあって。選手みんながエースで4番みたいな雰囲気で、お互いに「俺が一番でお前には負けない」と思って、切磋琢磨しながらうまくなっていったんですね。この刺激がもう最高に楽しい。サッカーではベンチに26人は入れますが、出られない選手もいます。それでも招集される意義があると思うのは、あの舞台にいれば本当に自分が成長したいと思えるから。私自身、代表に選ばれなくなってからも、荷物持ちでもなんでもいいから、なんとかあの場所に戻りたいと思っていました。それくらい刺激とやりがいがあって、喜びや誇りを感じられる場所だと思っています。

ホーバス 実はワールドカップが終わって、アジア競技大会の選手と話をしました。そのときも「あなたの目標は何ですか?」と尋ねたのですが、全員が「パリ五輪メンバーに入りたい」「パリに行きたい」と言いました。それだけの熱意をみんなが持っていれば、絶対に日本は強くなります。

森保 次の試合も、お互いに頑張りましょう。

◆名将を支える参謀たち

チームスポーツには、指揮官である監督、ヘッドコーチをサポートし、同じビジョンを描いて、イメージを共有する補佐役が必要不可欠だ。
そんな重要な役割を担う二人に話をうかがい、日本代表チーム躍進の理由に迫る。

若い選手の成長を促し
ワールドカップの頂点をめざす

Ⓒ JFA

山本 昌邦(やまもと まさくに)ナショナルチームダイレクター
現役選手時代は日本代表としても活躍。指導者としてはジュビロ磐田で監督や、2004年のアテネ五輪日本代表監督、FIFAワールドカップ2002大会では日本代表コーチとしてチームを支えた。23 年よりナショナルチームダイレクターに就任。アンダーカテゴリー世代からSAMURAI BLUEまで、幅広くサポートと強化を担当する。

現役時代は日本代表で活躍し、その後はU-20やU-23の代表監督を務めるなど長年指導に携わってきた山本昌邦氏。現在はナショナルチームダイレクターとして日本代表を支えている。

「 僕が選手を指導するうえで大切にしていることは〝成長〞です。1998年のフランス大会で初めてワールドカップ出場を果たしましたが、その前のアトランタ五輪で中田英寿のような選手たちが厳しい予選を突破し、自信をつけて日本代表にあがってジョホールバルで勝ち、ワールドカップへ導いてくれました。彼らの世代はU-20のワールドカップでも初出場を決めています。つまり個々の選手の成長なくしてワールドカップ出場はなかったと感じます」

今、SAMURAI BLUEは7大会連続で出場し、森保一監督は頂点をめざす目標を掲げている。

「 それにはさらなる人材育成が必要です。僕の役割は〝教える〞というより〝気づかせる〞こと。選手の能力を最大限に引き出すことが重要です。
実際、教えたことをやれた程度で勝てる世界ではない。サッカーは自ら判断して瞬時に動かなければいけないスポーツですから」

チームとしての向上を考えるうえでは、自身の監督経験も活きているという。

「 僕が監督のときはキャプテンを選ぶにも選手みんなが納得する方法で決めていました。なぜなら、どんな優秀な選手を集めても結束力がないチームは勝てない。結局、試合の中で1人がボールを持つ時間は数分で、残りの時間はチームのために働いているわけです。今の日本代表は、そのボールを持っていない人の動きがとりわけすばらしい」

意外なことだが、他国の人が監督を務めてワールドカップで優勝した国は今まで一国もない。

「 森保監督による日本代表が成長し続けた先には、確実に頂点が見えてくるのではないでしょうか」

日本代表チームの強みを引き出し
世界と戦うステージへと導く

Ⓒ JBA

コーリー・ゲインズ(Corey Yasuto Gaines)
バスケットボール男子日本代表アソシエイトヘッドコーチ

NBAプレーヤーとして複数チームでプレーし、祖母の母国である日本でもジャパンエナジー グリフィンズでプレー。WNBAでコーチとしてのキャリアをスタートさせ、2013年よりNBAフェニックス サンズ、ニューヨーク ニックス、ワシントン ウィザーズのアシスタントコーチを歴任。22年、現職に就任。

現在、バスケットボール男子日本代表のアソシエイトヘッドコーチを務めるコーリー・ゲインズ氏。
自身もNBAでプレーした実績を持ち、引退後は指導者に転身。NBAでアシスタントコーチを務めたあと、2016年にはトム・ホーバス氏がアシスタントコーチだった女子日本代表のアドバイザリーコーチに就任するなど経験豊富であり、ホーバス氏の戦術を深く理解する人物のひとりだ。

「日本代表チームを初めて指導したときの印象はフィジカル、サイズ不足です。けれども合宿でチームと過ごすうちに彼らのバスケットボールIQの高さに気づかされた。そこが最大の強みで、チームのプレースタイルである『0.5秒メンタリティ』に繋がっています。ボールをもらったら0.5秒で何をすべきか判断する能力。このプレースタイルでサイズの不利をカバーできます」

さらにもうひとつ、ホーバス氏とともに変革に努めたのがコートに立つ際の「マインドセット」。

「過去でも未来でもなく、現在を考えること。失敗しても過去は変えられない。それより『次』に切り替えて、目の前のタスクに集中することが大事です。そういったマインドセットを身につけることで、選手たちもベストが尽くせる」

実際、ワールドカップ沖縄大会では、フィジカルで劣る格上のフィンランドやベネズエラなどを破り、パリ五輪の切符を手にした。しかし、そんな輝かしい勝利より、敗れたドイツ戦やオーストラリア戦で大きな収穫があったとゲインズ氏は感じている。

「選手たちは敗戦からより多くを学びます。メンタル、フィジカルのプレッシャーが強い難しい試合を乗り越えることで自信が増す。大切なのは高いインテンシティ(強度)の中で試合を経験すること。この経験こそが、日本代表チームを強くするために何より必要なことだと思っています」

◆編集後記◆

競技は違えど、日本代表を率いて、世界で戦ってきたお二人。取材の準備が整う前から、時間を惜しむように、戦術や戦略について語り合い、こちらが質問をせずとも、会話が展開していきました。

お二人の会話の中で何度も出ていたのが「信じる力」。欧米人と比べて体格面で劣る日本人選手は少なからずコンプレックスを持っていることでしょう。
ところが、身長203cmのトム・ホーバスHCは

「身長は関係ない。ここが大事です」

と、目を見つめて何度も胸を叩きました。森保一監督も

「粘り強く、献身的にプレーする日本の強さを信じることが大切」

と言います。
バスケットボールやサッカーに限らず、さまざまな国際大会が控えていますが、私たちも信じて、応援することが大切だと、お二人の言葉から感じました。
ちなみに森保監督といえば、試合中、ピッチサイドでメモを取る姿がおなじみですが、この日もスーツの内ポケットにノートが入っていました。

「本当は今日は絶対にメモをして帰ろうと思ったんだけど、盛りあがってしまって、そんな時間がありませんでした(笑)」

と充実した時間を振り返ってくださいました。

サッカー日本代表出場予定「AFC アジアカップ カタール 2023」
2024年1月12日㊎から開催予定!

バスケットボール男子日本代表出場予定「パリ 2024」
2024年7月に開催予定!

日本の強さを信じて応援しましょう! !


◆森保 一 監督×トム・ホーバスHC 対談インタビューをダイジェスト動画でお届け!

お二人の対談インタビューを、ダイジェスト動画にてして配信しています!ぜひご覧ください!


※インタビューの情報は2023年12月1日現在のものとなります。


❖このインタビューを音声でCHECK!
 Podcast「THIS IS US Powered by SAISON CARD」

『SAISON PLATINUM AMERICAN EXPRESS CARD NEWS』との連動プログラム、「THIS IS US Powered by SAISON CARD」。
このポッドキャストでは、様々なフィールドの第一線で活躍する、エキスパートをお招きして、その世界の魅力について、たっぷり、お話を伺っていきます。

森保一監督とトム・ホーバスHCの対談インタビューは、下記をタップ!


👇こちらの記事もおすすめ!


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!